全自動針入度計
型名/ WPM-A100DT

概要|全自動針入度計 WPM-A100DTとは
全自動針入度計 WPM-A100DT は、
軟質材料に対して、一定時間内に針や円すいが試料にどれだけ沈み込むかを全自動的に測定する装置です。
レーザービーム技術と画像処理アルゴリズムを融合し、針の先端を試料表面に10μm以内の精度で正確にセット可能。
非接触スタート方式により、試料へのダメージを完全に排除し、測定の再現性と信頼性を飛躍的に向上させます。
オプション機能により、試料表面の粗さや傾きも同時に計測可能で、品質管理や材料開発の現場を力強く支援します。
針入度計(しんにゅうどけい)とは?
針入度計は、軟らかい物質の硬さや粘性などを定量的に評価するための測定器です。
主にJIS規格(JIS K2207、JIS K2220など)に基づいて使用され、アスファルト・ワックス・グリース・化粧品・食品・医薬品など幅広い分野で用いられています。
測定方法は、決められた荷重と時間で針を試料に押し込んだときの「深さ(mm)」を計測するもので、 材料の温度や状態による影響を定量的に評価できる点が特徴です。 特に温度管理が重要な材料においては、針入度試験により、融点・軟化点・感触・経時変化などの分析・品質管理が可能となります。
最近では、手作業によるばらつきを抑えるため、自動化された針入度計が注目されており、 より高精度で再現性のある評価が求められる研究・開発・生産現場での導入が進んでいます。
主な特徴|WPM-A100DTの6つの強み
- 非接触スタート技術:試料に触れずに測定を開始、ばらつきや誤差の要因を排除
- 高精度制御による位置合わせ:針位置制御は10μm以下。JIS規格に対応
- 試料へのダメージゼロ:表面変形を起こさず、本来の物性を正確に反映
- ユーザーキャリブレーション機能:標準試料との比較で数値を自動補正
- 表面情報の可視化:粗さや傾きをリアルタイムに記録しトレーサビリティを強化
- 直感的な操作性と再現性:誰でもすぐに使えるUIと安定した計測性能
導入メリット|針入度試験のばらつきを抑制する3つの自動制御
要因 | 従来課題 | A100DTによる解決策 |
---|---|---|
測定機器 | 手動での針位置決めに個人差が生じやすい | 画像処理+センサ制御による自動位置決めで常に同一条件で測定 |
測定者 | 押し込み方や手ブレによるばらつき | 非接触スタートにより測定者依存を排除し再現性向上 |
測定環境 | 試料表面の状態・傾きなどによる影響 | 表面画像の記録と測定高さの自動補正により影響を最小化 |
活用シーン|針入度計が活躍する用途・業界
使用分野 | 対象材料・製品 | 活用目的 |
---|---|---|
石油業界 | アスファルト、潤滑グリース、石油ワックス | 温度変化による粘度・軟化度の定量評価、JIS対応品質試験 |
化粧品業界 | リップクリーム、軟膏、乳化ワックス、クリーム | 使用感・硬さの比較評価、温度帯による感触変化の測定 |
食品業界 | チョコレート、バター、クリームチーズ | 融点・食感に関する品質管理、感触の比較試験 |
製薬業界 | 軟膏、ゲル、外用クリーム | 塗布性・粘性の再現評価、経時変化のモニタリング |
化学品業界 | 合成樹脂、熱可塑性素材、ゴム原料 | 加熱時の軟化性・弾性評価、材料開発支援 |
建設業界 | 舗装アスファルト、コーキング材 | 温度変化下での硬さ評価、施工性・耐久性検証 |
弊社の全自動針入度計が選ばれる理由
高い再現性と信頼性が求められるJIS規格準拠の試験に対応
非接触測定・自動補正によりオペレーター依存のばらつきを排除
表面粗さや傾きも含めたトータルな物性評価が可能
初期設定や操作がシンプルで、教育コストを削減
多様な試料や環境条件に対応可能な高い柔軟性
製品仕様
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
USB | USB2.0 1ポート | |
動作環境 | 温度 | 25±5℃ |
湿度 | 60%以下、但し結露なし | |
貫入時間 | 任意設定可能 | |
設定範囲 | 0~200.0(円錐タイプ本体) 測定精度:±0.1 (JIS K2220) 0~350.0(ニードルタイプ本体) 測定精度:±0.1 (JIS K2207) | |
被検体面の位置検出精度 | 15μm以下 | |
円すい/針の交換 | ワンタッチ交換方式 | |
関連規格 | JIS K2207・K2220 | |
本体重量 | 約8kg | |
サイズ | 奥行300×幅230×高さ350mm | |
電源 | 24VDC 30W ワールド電圧仕様専用アダプタ使用 |