YAGレーザー分岐装置
型名/ YBU-503

概要|YAG溶接ラインの集約で、コスト削減と生産性向上を同時に実現
YAGレーザー分岐装置「YBU-503」は、1台のYAGレーザー光源を最大5装置に切り替えて供給できる制御ユニットです。
YAG溶接を伴う複数の生産装置において、それぞれにレーザー源を持たせる従来方式とは異なり、
レーザー資源を共有しながら高効率な溶接ラインを構築できます。
YAG溶接を使用する製品の多品種・小ロット対応ラインや省スペース化を重視する製造現場において、大きな効果を発揮します。
特に、光通信デバイス・MEMS・自動車部品など、精密なYAG溶接工程が求められる分野に適しています。
従来必要だった複数台のYAGレーザー装置を1台に集約。
「高価なYAGレーザー装置を複数台導入する余裕がない」——
「クリーンルーム内に十分な設置スペースがない」——
「固定資産を増やさずに製造能力を拡張したい」——
こうした製造現場の悩みに応える装置として、装置導入コスト削減・設置スペース最小化・設備資産圧縮を同時に実現します。
1台のYAGレーザーを最大限に活かし、複数の工程に並列対応できるため、量産ラインの効率化・投資最適化を強力にサポートします。
溶接装置の生産性を飛躍的に高めつつ、初期投資と保守運用の負担を抑えるYAG溶接工程の効率化ソリューションです。
特長|YAG溶接プロセスの多工程対応と設備集約を可能にする技術
✅1台のYAGレーザーから最大5装置分の溶接作業が可能
本装置は、3チャンネル仕様のYAGレーザーの各出力を最大5つに分岐可能。
1度に最大5モジュールへ、120度3点配置の同時溶接が行えます。
✅導入コストと設置スペースを大幅削減
複数台のYAGレーザーを購入・設置せずとも、多点同時溶接が可能。
初期設備投資や固定資産の圧縮、省スペース化にも貢献します。
✅分岐側チャンネルの出力誤差は5%以内の高精度分配
分岐光学系は高精度設計により、各出力チャンネル間の出力誤差を5%以内に抑制。
均一なエネルギー供給を実現し、安定した溶接品質を確保します。
✅無線LAN制御に対応
無線LANによるPC・PLC接続で、遠隔制御やライン変更への柔軟な対応が可能。
スマートファクトリー化にも寄与します。
✅3チャンネル同時入力に対応
波長1060nm、150W以下のYAGレーザー装置での3チャンネル同時入力に対応しており、汎用性の高い設計です。
業界標準仕様に対応しており、既存設備との親和性も高い設計です。
用途|YAG溶接設備の省スペース・高効率化に貢献する導入例
- YAG溶接工程の省スペース化・設備最適化
- YAGレーザー装置を多数導入できない中小・新興メーカーのコスト対策
- 生産ラインの自動化・スマートファクトリー構築における分岐制御の中核装置
- 少人数・高効率運用を求めるクリーンルーム環境
光モジュール・ファイバーデバイスの多点YAG溶接
MEMS・センサーデバイスの封止における高精度YAGレーザー溶接
研究開発・試験用途での多系統制御(1レーザー → 複数治具)
自動車部品のレーザー加工におけるYAG溶接のライン集約とタクト短縮
仕様|YAG溶接装置と高い互換性を持つ標準インターフェース
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | YAGレーザー分岐装置 |
型番 | YBU-503 |
対応波長 | 1064nm(YAGレーザー) |
最大出力 | 150W以下 |
接続数 | 最大4系統(光切替) |
切替方式 | 外部信号制御(PLC/シーケンサ対応) |
出力端子 | FCコネクタ(光出力) |
対応装置 | YAG溶接装置各種(要仕様確認) |
導入対象|YAG溶接を活用する設計・製造部門の業務効率化に
✅製造技術・生産技術者:複数のYAG溶接装置を1レーザーで最適運用
✅品質管理担当:YAGレーザー出力を統一し、溶接品質の安定化を実現
✅生産管理部門:設備費の削減と作業効率化を同時に達成
✅開発・評価部門:試験治具間でレーザー資源を切替使用可能
FAQ|YAG溶接ラインへの導入前に多く寄せられるご質問
Q:YAG溶接装置はどのような機種に対応しますか?
A:一般的な1064nm対応YAG溶接機に対応可能です。機種に応じてカスタム対応も可能です。
Q:YAGレーザー分岐後の出力安定性は大丈夫ですか?
A:出力損失を最小限に抑えた設計で、各工程においても安定したYAG溶接が可能です。
Q:装置制御はどのように行いますか?
A:外部からの制御信号(PLC等)により、溶接装置間の切替をタイミング制御可能です。